こんにちは^^
シルヴァ結婚相談所の長瀬です。
今回は「週末婚」という選択をした友人の20代ご夫婦よりメリット・デメリットについてご意見をいただきました。
いろいろな結婚の形があっても良いと思っております。
目次
週末婚のメリット!デメリット!
一人暮らしの時期が長かったので長時間誰かと過ごすのが苦痛、結婚したら必ずパートナーと同居しなくてはいけないの? とストレスや不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
結婚したらパートナーと生活を共にすることが一般的ではありますが、急激な生活の変化に体と心がついていけなかったり性格的に窮屈感を覚える場合もあるかと思います。
そこで提案するのが、週末(休日)だけ生活を共にし平日は思い思いの場所で過ごす『週末婚』という結婚のあり方です。
こちらでは、週末婚という新しい選択肢! 私が実際に体験してわかったメリット・デメリットについて紹介します。
週末婚を選択した背景
「結婚からの同居で初めてわかる窮屈さ」
筆者は結婚生活の大半を週末婚という形で過ごしていますが、最初からこういったスタイルではありませんでした。
新婚の頃は同時期に夫の地方転勤が決まったこともあり、不慣れな土地でマンションの部屋を借り同居していたのです。
新しい生活のスタートだということでその時は気分は上がったものの、元々他人同士なので生活を共にすると色々と問題も目につくようになります。
仲は良くてもお互いに多少1人になる時間も必須なタイプでしたし、一人暮らしをしている期間もそこそこ長かったため自宅に他の人がいると窮屈感があることが徐々にわかってきたのです。
そして共に過ごす時間が長くなれば互いに短所に目が行くようになり、交際時代から比較すると喧嘩が増えた実感がありました。
そこで「もしかすると私達は同居というスタイルが向いていないのでは?」という考えに至ります。
「夫は通勤時間短縮のため、筆者は空き家の管理をするため」
地方転勤が終わって地元へと戻る際、筆者達はお互いの状況を踏まえて話し合い「週末(休日)だけ同居をする」ということを決めました。
夫は通勤時間の短さを理由に自身の実家に、そして筆者は両親の海外転勤のために空き家になっている自身の実家に戻って暮らすこととなります。
空き家の管理を任せられる者が現在他に誰もいなかったこと、夫にとっても超長距離通勤よりは慣れている自身の実家から短時間で通勤する方が少ないだろうということでこのような決断となりました。
週末婚ならではのメリット4選
「時間に縛られず精神的にゆとりのある生活ができる」
同居人がいると、日々の生活を時間に縛られず自由に送ることは難しくなります。
例えば待っている家族がいるから早く仕事を終わらせて帰らないといけないとか、○時までには掃除と料理を済ませておかないといけないとか色々な縛りが出てきます。
ところが週末婚ではお互いに平日は自由な時間が確保できますので、家庭の慌ただしさに追われることがなくなります。
多少だらだらしても問題はありませんし、プライベートでの窮屈さがなくなるため精神的にもゆとりを持って生活を送れるようになります。
みっちり仕事の予定を入れて家族と交流が取れなかった時でも、つい遊び過ぎて帰りが遅くなってしまった時でも週末婚であれば罪悪感を覚える必要はないのです。
「結婚から時間が経っても恋人気分を味わえる」
一緒にいる時間が長くなるとつい気を許して外見に構わなくなったり、パートナーの前でおならやゲップをするのも抵抗がなくなったりするという話を聞いたことがある方も多いかと思います。
それはそれで打ち解けていてオープンな家族味があるという見方もできますが、パートナーにはいつまでもオシャレさや恥じらいを持っていてもらいたいと考える方は男女共に少なくありません。
週末婚の場合は休日は別々に過ごし休日だけ会うという生活サイクルですから、まるで恋愛の延長線上のような関係を結婚後も継続して楽しむことができます。
お互いに会えない時間の方が長いので会っている時はラブラブに過ごそうという心理も働きますし、パートナーが訪ねてくる日などはオシャレにも力が入ります。
お相手のことを単に家族というだけではなく異性として見る感覚も長持ちするため、家庭に入っても所帯じみることなく若々しさを維持できるメリットは大きいですね。
「お互いに嫌な部分が見えず喧嘩の頻度が減る」
週末婚ですと同居している夫婦よりも家族で過ごす時間が必然的に短くなります。
家族と時間を共にするというと温かみや良い部分だけが取り上げられがちですが、時には家族の存在によって面倒事が増えたり感情を逆撫でされることもあるものです。
週末婚は1週間のうち1日2日程度しかパートナーと顔を合わせませんので、同居の場合と比較するとお互いにあまり欠点が目立たなくなります。
一例を挙げると一緒にいる時間が短いので部屋が散らからないとか、せっかく一緒に過ごすから普段はコンビニの常連でも週末だけは料理を自作するなどですね。
それに週末会って喧嘩をしてしまえばモヤモヤとした気分を次の週まで引きずる恐れがあるので、それを回避するために相手に対して寛容になれるという点も円満な関係維持に役立ちます。
余談ですが筆者の家庭は同居時代は毎週のように喧嘩がありましたが、週末婚に切り替えてからは年に数える程度にまで喧嘩は激減しとても穏やかに暮らせるようになりました。
「慣れた家や好条件の場所で暮らせるためストレスフリー」
週末婚は平日は思い思い都合の良い場所で過ごせますから、生活におけるストレスが少なくて済むというメリットがあります。
誰でも通勤を短時間で済ませたいとか、住み慣れていて買い物が便利な土地で生活したいといった理想は持っています。
ただその理想は同じ家族であっても、勤務地や勤務形態、何を重視するかという価値観などによって大きく異なるものです。
全ての条件に応えられる良物件は見つけることが非常に難しく、職場へのアクセスや住宅設備などどこかしらで妥協を強いられるのは物件選びあるあるのひとつでしょう。
週末婚ではとにかく勤務地への距離優先、暮らしやすさ優先といった具合にお互いに好きな条件で住む場所を決められますから、夫婦共に生活の満足度が非常に高くなるのが特徴です。
理想のライフスタイルにそぐわない住みにくい場所で生活をしたり不便な家に住むことは短期間ならば可能ですが、長期間となると不満が蓄積し大きなストレスになります。
不満を抱えるくらいならば夫婦は一緒に住むべきという固定観念を捨て、それぞれが理想とする場所に住む方が生活の質が向上し結婚生活の潤いも保たれるというわけです。
かなり人を選ぶ週末婚のデメリット4選
「家賃や光熱費などが2件分必要」
当然ですが夫婦で別居する場合は住居が2箇所必要となるので、家賃や光熱費などは同居の場合よりも増えてしまいます。
それにパートナー同士が離れた土地で暮らす場合は、お相手の家に行く際に高額な交通費がかかることも無視できません。
なのでお互いが仕事をしてしっかりと収入がある状態を維持したり、同居するより諸費用が増えても生活が揺らがないほどの経済力があることは重要です。
ただ、この問題は心理的に抵抗がなければ実家を活用することによって多少緩和することができます。
実家に生活費としてお金を入れるにしても賃貸物件を借りるよりは安価で済みますし、それで住み慣れた家で暮らせるのであればメリットの方が大きいとさえ言えます。
他にも同一の賃貸物件に夫婦別々に住む方法や勤務地の付近の会いやすい場所に住む方法、少々変わり種ではありますが二世帯住宅を利用し別居するという方法もあります。
従来の暗黙の了解やこうであるべきという形に縛られない点が週末婚の魅力ですので、お互いのライフスタイルの都合が良くなるように生活を設計していくといいでしょう。
「育児がワンオペになり片方の負担が増える」
週末婚は子供を持たず夫婦共にバリバリと働く世帯との相性は抜群です。
しかしながら結婚したら子供を持ちたい方や既に子育てをしている場合ですと、あまりオススメはできません。
特に子供が小さいうちは、週末婚よりも従来の同居スタイルの方が向いています。
というのも週末婚の場合は家庭に1人しか大人がいない時間が長いため、育児や子育ての負担がどちらか一方に重くのしかかることになるからです。
万が一子供が怪我や病気に見舞われたとしても、住んでいる場所が離れているとすぐに駆けつけるのが難しくなってしまいます。
それに単純にマンパワー不足に陥りやすいので、1人の手には負えない事態が発生した時にスマートに対処ができないという弱点があります。
そうなった時に近くにパートナーがいるのといないのでは大きな違いが出てきますから、子供が自立するまでは夫婦揃って生活を送る方が安全ではあります。
「休日が合わない場合は家族交流の機会が減りやすい」
週末婚はパートナーの一方が休日の時にもう一方の家庭に行き生活を共にするという過ごし方です。
夫婦で休日が重なっていたり、片方が専業主婦(主夫)やフリーランスで休日を自由にコントロールできる場合には特に問題はありません。
ですが休日が夫婦で異なっている場合やシフト制で毎月不定期に休日が変わる場合などは、パートナーと会う予定を調節することが少し難しくなってきます。
片方が休みでももう片方が仕事になってしまえば一緒に過ごせる時間がかなり減ってしまうので、夫婦としての交流時間もあっさりとしたものにならざるを得ません。
この辺りは夫婦毎に柔軟さを持って、好みのスタイルで予定を調節するのがいいでしょう。
例えば次の日が休日で時間に余裕がある方がパートナーの方に会いに行ってご飯を作ってあげたり、家で2人でゆっくり過ごすことはできなくても週に1回はデート日を設けたりなどです。
週末婚は同居と比較するとどうしても家族交流の機会が少なくなるため、意識して2人の時間を作っていくことが大切です。
「週末婚はまだ少数派で理解が進んでいない」
週末婚は現在の日本では少数派で、進んでいて合理的な考え方だと捉えられることもある一方で理解を示さない人もいます。
夫婦は同居することが当たり前だと思っている方や、同居しなければ結婚した意味がないと考える方は未だに多いです。
もしまだ婚活を始めていない段階の方や婚活中の方の中には、「週末婚が自分には合っていそうだけどそれに同意してくれるパートナーが見つかるのだろうか?」と不安を覚える方もいらっしゃるかもしれません。
週末婚はまだ理解が浸透しているとは言いきれないのが現状ですから、闇雲に出会いを探していると同じ考えを持つ方との出会いは難しいと言えます。
そこで対策として挙げられるのが、婚活サイトや結婚相談所を使っての婚活相談です。
高額な費用がかかるイメージがあるこれらのサービスですが、相談だけなら無料や格安で利用できる場合も多いです。
更に電話相談やメッセージ、LINE対応などといったオンライン対応も充実していますので店舗に足を運ぶ緊張感もありません。
対応するプロの婚活カウンセラーはヒアリングを行いながら丁寧で的確なアドバイスをしてくれるため、婚活の方向性で迷った時は強い味方になってくれますよ。
気になるサイトがありましたら相談だけでもしてみる価値は十分にあるので、まずは気軽に連絡をして婚活への一歩を踏み出してみるといいかもしれません。
週末婚を体験してみて〜まとめ
以上、週末婚という新しい選択肢! 実際に体験してわかったメリット・デメリットの内容でお送りしました。
週末婚は家族構成やお互いの収入などによってはデメリットの面が強くなるものの、そういったマイナスの条件に当てはまらない方にとっては非常に合理的で快適さも大いに感じられるものです。
現在はライフスタイルも多様化していますし、夫婦や家族としてのあり方もこれといったテンプレートがなくなりつつあります。
筆者も結婚するまでは「結婚したら同居が普通」と思っていて、生活環境が変化し週末婚に切り替わったことで従来の結婚生活よりもお互いに得られるメリットが多いことに気づきました。
メリットが大きい分デメリットもいくつかあるので全ての人に無条件で勧めることはできませんが、興味があってやろうかどうか迷っている方には一度体験してみてほしい結婚形態と言えます。
今は思い描く家庭のあり方も人それぞれですから、お悩みであれば取り敢えず同居も別居も試してみてお互いに心地良さを感じた方を採用しライフステージの区切り毎に見直していく方法をオススメします。