そもそも「媚びる」と「気配り」は別物です。
また、雰囲気を作るのはその場にいる2人が一緒に作るものです。
目次
雰囲気をつくろってまで媚びる必要はないのか?
結婚相談所の立場としては、「媚びてください」という意見に集約されます。
なぜなら、お相手様からの印象が悪ければ、その時点で結婚なんて考えられないからです。
印象をよくするのは、社会人としての基本的なマナーでもあります。
以下の女性のご意見をまずご覧ください。
女性からのご意見
全体的に暗い印象なので、「またお会いしたい」とは思いませんでした。声が小さくて、歩きながら話をしても聞き取れないことが多かったです。お食事をさせていただいたのですが、駅内の和食店で個室ではなく、お客様もあまりいない、静かなところでした。話の内容が周りに丸聞こえでしたし、明らかに婚活しているのではと周りの方から勘ぐられているような気もしました。正直にいいまして、もう少し賑やかなところで楽しくお話できた方が良いのではないかとおもいました。
第一印象は、よかったです。服装はネクタイで、上下無しのスーツでした。清潔感はありましたよ。
ただ、お電話したときに、「あー、どうも」だったので、前回のカフェでのお見合いのときよりも明らかに「暗い」印象でした。少し怖くなりました。
お話の内容は、たわいのない内容でした。最近太ったらしく、体に気を使っているそうです。鉄やビタミンやアミノ酸や・・・いろいろおっしゃっていましたが、声が小さくて聞き取れず頭に入ってこなかったんです。お食事に気を使われていて、ジムなどにも通っておられるようで、マシーンや水中ウォーキングをされていたとのことだったので、つい「色々やってるんですね」と言いましたところ、「やってた!ね」という、修正ツッコミが入りました。
強く否定された感じで、これ以上あまり突っ込んで話ができなくなりました。それ以降は、ほとんど彼の聞こえない話ばかりでした。私へのご質問もありましたが、聞くだけでそこからお話を広げられることもなかったです。お断りさせてください。
いくつか問題点を指摘いたします。
(1)電話での第一声が「あ〜、どうも」
印象は悪くなりますよね。
この場合には、「どうもこんにちは・・・●●です。今、近くにおりまして・・・・」というように、明るく「名前を名乗る」ことが基本ですよね。
ある意味、「あ〜どうも」というのは失礼当たるかもしれません。また、印象はよくありません。
「今、近くにおりまして、、どこかな〜」というような明るい感じで印象をよくしたいものです。
これからのデートへの期待感を増していくということが、第一声においての目的です。
(2)声が小さくて、話をしても聞こえない
声が小さい方はたくさんおられます。
周りのうるささ等の状況をみて、声の大きさを変える必要があります。
ただ、お食事された場所において、静かなところだったとのことで、それでもお話が聞こえないというのは、発声練習などが必要なのかもしれません。
出来るだけきちんと聞こえるように発声することで、印象も全く違うものになります。
(3)修正ツッコミはデートではいりません。
「色々やっているんですね」に対する返答が「やってた!ね」というのは、仕事など緻密な作業のときによく使う「修正ツッコミ」です。
しかし、この場合はデートになります。デートに修正ツッコミは必要でしょうか?
答えは「いらない」です。
場が凍りつきますし、これ以上話をしたくなくなります。
(4)最後は男性の話ばかりで聞きっぱなし
修正ツッコミなどを原因として女性からお話することがきつくなった状況だと思います。
加えて、何を言っているのかわからないという状況。
そうなると、女性の心は閉じてしまい、結果として男性が話をしていかなければならなくなりますが、それも聞こえない・・・。
デートへの準備がまだできていない男性かと思いますので、婚活カウンセラーからのアドバイスをきちんときくことで、改善できると思います。
誰しも男性は、自分がお話しがちになります。
ただこの場合には、もう修正不可能なところまで女性の心が閉じてしまい、「話をしたくない」という感情が芽生えてしまい、女性が話さなくなったことが原因です。
男性に女性からのレビュー内容について指摘させていただいたところ・・・
男性には、今回のデート事例において、アドバイスをさせていただきました。
ポイントは上記の4つの点です。
それに対して、以下のご指摘がありました。
簡単に言うと、「自分は悪くない」ということです。
先日はありがとうございました。
失敗の原因は、年の差だと思っていましたが、暗く思われましたか。まあ、雰囲気をつくろってまで媚びる必要はないので仕方ありませんね。また、先ほど、アプリからお申し込みをさせていただきました。先方と調整願います。
いくつか間違っているな〜と思われるポイントが上記の内容にはありますよね。
それは以下になります。
年の差だと思っていた・・・
結婚相談所からすれば、年の差があってもOKだった方をご紹介したので、年の差が原因ではありません。
雰囲気をつくろってまで媚びる必要はない
この価値観は捨てるべきです。
ここが「譲れない価値観」であるならば、すぐに修正しないと婚活に成功する可能性が年齢とともに、どんどん低くなります。
上記の絵のように、譲れない価値観が大きければ多いほど、「自分勝手」とか「自分本位性」が態度に出てきてしまうのです。
女性の全てのご意見を男性にはお伝えしません。
というのは女性にも問題がある時もある一方で、全て伝えてしまうと、男性が怒り出して感情的なご連絡をされる場合が多いからです。
つまり、固まった価値観を指摘すれば「怒り」に変わることが多いからです。ですので、できるだけ価値観は柔軟性を持たせる訓練が必要なのです。
この場合には、「暗い印象を持たれた」ということのみ言及させていただきました。
「相手に不快感を与えない」というのはマナーです!
「相手に不快感を与えない」というのはマナーです。
「雰囲気をつくろってまで媚びる必要はない」とお考えのようですが、「相手に不快感を与える雰囲気を作らない」というのは「大人のマナー」ですよね。
初対面の女性や男性に「年齢を聞かない」とか「人生を否定しない」とか「出身地をバカにしない」とか・・・
「自分が正しい」、「間違っていない」と思うのは、みなさん思います。
私だってそうです。
自分が「上」でありたいからです。
それは、自分だけの世界なら成り立ちますが、相手がいることですので、ある程度「媚びる」必要があります。
これは間違いありません。
「相手に妥協する必要はない」、「素のままの自分を見てほしい」という考え方は、学生時代で十分です。
その考え方は、ビジネスで通用するのでしょうか。
実はこの男性は公務員の男性でしたので、もしかしたら、ビジネス社会でよくある「媚びる」という行為や考えを経験されてこなかったからなのかもしれませんが、やはり一般的な常識はマスターしておくべきかと思います。
婚活を通じて、適度に「媚びて」、雰囲気を繕って、楽しい時間を過ごす力を身につけていただけたらと思いました。
- シルヴァ結婚相談所は、IBJに加盟しています。