昨日のコラムでは、心理学を応用したいくつかのテクニックに問題があることを指摘させていただきました。
信頼感を持ってもらうという目的と手段が合致していない場合があることを指摘しました。
目次
出会いでは、まずは信頼感を相手に持ってもらうことが最初のゴールです。
最初の出会いの目的は、「信頼感」を持ってもらい、「信頼関係」を構築する土台を作ることになります。相手を選ぶという考え方もありますが、基本的に「出会い」一つ一つを大事にしていただき、仮に相手が自分の好みではなくても、「信頼感」を生じさせることができるのかどうかの練習だと思って挑まれると、本命の方が現れた時に、比較的容易にお付き合いできる可能性が高まります。
信頼感をもたらすためのポイントをより深掘りしていきたいと思います。以下の絵をご参照ください。
信頼感をもたらすポイントとしては、「愛」「知性」「美意識」があり、それらがあって初めてテクニカルな要素が活きてきます。テクニカルとは、先のコラムに記載した心理学を応用したテクニックや、会話のin-out理論などです。in-out理論は後ほど、より詳細に別のコラムで説明したいと思います。
愛とは何か?自分本位ではなく相手本位
愛とは、愛情を持って接することができる力の源泉です。エスコートの時に、相手を思いやって軽くディレクションして歩調を合わせていくことも愛による行動です。カフェやレストランの席で、空調の風が当たっていたら代わってあげたり、プレゼントを渡したりも「愛」です。食事をしていて、相手のグラスが空いていたら注文を促すのも「愛」になります。
つまり、自分本位ではなく相手本位と言っても良いと思います。相手のことを思いやり、気がつき、その場での最適な解を提示する。その流れができる人は、本命の異性を獲得しやすいのです。
会話においても然りですよね。相手の出身地をバカにするのではなく、「こんなところがあってとても素敵ですよね」に変えたり、学んできたことや人生を否定するのではなく、「すばらしいですね」と褒めることも愛があってできることになります。当然会話に出てきた人をマウンティングしないということも愛ですし、相手に不快感を与えることなくむしろ快感を与えていくことが、「愛がある」ということになります。
知性とは何か?「気づき」であり、「思いやり」なのです。
さて、次に知性について説明します。前述のように愛を表現するには、何が必要だと思いますか?
それは「気づき」であり、「思いやり」なのです。場を俯瞰する力は、知性に基づきます。知力が高いということは、ストレートに知性には繋がりませんが、知性がある人は、気づき、場や雰囲気を理解し、最適な行動や態度とは何かを理解し、実際に行動しますので、必然的に知力も高まります。
学びは、気付くためにあるものですし、気付けば「学び」の速度も早まりますし、理解も深まります。学んで知性を磨き、知力を獲得する。その流れが婚活には必要だと考えています。セミナーなどに参加され、気づき、行動してフィードバックし、さらに最適な解を探し、応用していく。その流れやサイクルをさらに高速回転していくことで、あなたの魅力はどんどん増していくのです。
美意識とはなにか?
その場において、行動が最適なのかどうかを判断するセンスになります。センスが良い人は、会話も優れ、おしゃれだし、第一印象も第二印象も問題ありません。見た目の美しさを表現する美意識もさることながら、行動の美しさを表現する美意識もとても大事です。
そのセンスを磨くには、これも場をこなして、自分の行動が相手の心にどのように影響するのかの経験値をあげていくということが必要です。
以上のポイントをマスターして初めてテクニカルな行動が活かせます。
テクニカルな行動の一つ、先のコラムに記載した心理学を応用したテクニックの中の、「やりとりするうちに好きになってしまう「ザイアンス効果」」をもたらす最適な態度が理解できると思います。
具体的に説明しますと、「愛」が乏しい方は、相手の事情を鑑みずに、仕事中に電話してきたり、ラインを連打したり、深夜時間帯にも関わらずコミュニケーションを取ろうとします。
知性がなければ、やりとりに適した「言葉」を選ぶことも難しいでしょう。意味のない絵文字を送ったり、文脈と関係のない絵文字を送ったり、名前付きのラインスタンプを送ったりするでしょう。
美意識がなければ、「今そのやりとりをすべきかどうか」を判断することも難しいでしょうし、異性との最適な距離感を築くことが難しくなります。
結局、しつこいラインやイケてない電話攻勢で、相手に「恐怖心」を植え付けることになるでしょうし、相手の年齢や職業、性格、生き方を理解せずコミュニケーションの押し付けにより、出会った方に「距離感を計れない人だ」と認識され、せっかく連絡先を教えていただき繋がったのに、「お断り」となると思います。
まとめ
「愛」「知性」「美意識」は、それぞれ独立した要素ではなく、それぞれ連関し合っている要素になります。一つの説明をすると、その説明にその他の要素が絡んできます。ある意味、「愛」「知性」「美意識」がひとまとまりであると考えてもよいかもしれません。この3つの力を伸ばしていくことで、婚活に成功しますし、人生にも成功すると確信しています。
- シルヴァ結婚相談所は、IBJに加盟しています。